コラム COLUMN
知財金融シンポジウム 知財事業性金融とは何か ~知財を切り口とした評価から生まれる地方創生の視点~
更新日 : 2016.01.29
経済産業省特許庁、関東経済産業局主催の「知財金融シンポジウム 知財事業性金融とは何か ~知財を切り口とした評価から生まれる地方創生の視点~」(さいたま新都心合同庁舎)に参加してきました。金融機関関係者が約4割の参加者で250名の満員盛況でした。
副題の「知財を切り口とした評価から生まれる地方創生の視点」にあるように、知財金融の要は知財の担保価値がいくらという経済的価値評価というよりも、事業性評価により中小企業を育てるという視点に立ったもので、金融関係者を啓蒙していくことが目的となっています。このシンポジウムにより、知財ビジネス評価書の利用実態、それに対する金融機関の評価を詳細に知ることができ、非常に有益なシンポジウムでした。最後のパネルディスカッションでは、知財ビジネス評価書に基づく地域企業の融資実績について具体的な話題が出てきました。残念ながら評価書の実例は、 今回のシンポジウムでは見せてもらえませんでしたが、書類の性質上、おそらく今後も実物を一般に見せてもらえることはないと思われます。しかし、経済的価値評価が最終的な目的ではないとはいうものの、現場レベルでの信金や中小企業の方々の間では、やはり特許の値段(経済価値評価)を書いたり、パテントマッピングで特許の見える化を工夫したりすると、評価書の受けが良いのではないかと感じました。
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