書籍の紹介　「実施料率 [第5版] 技術契約のためのデータブック」

更新日 ： 2016.06.21

実施料率に関する書籍を紹介します。「実施料率 [第5版] 技術契約のためのデータブック」発明協会研究センター編、社団法人発明協会発行（2003）です。この本は、もともと「昭和43年から昭和46年までの外国技術導入の際に、外国企業とわが国企業が契約した実施料を調査し、その実施料率データを技術分野別に集計した」初版本に、その後、各年度のデータを加えていき、第5版に至ったものです。「平成4年度から平成10年度における外国からの技術導入の実施料データを、企業インタビュー調査、経済紙誌の関連記事の調査等により、独自に収集した上で、往時の記録と対比しながら分析を加え」たものです。実施料率のデータを31の技術分野に細分して、実施料率を件数分布で示しています。また、各技術分野と日本標準産業分類とを対応させて使用者の便宜を図っています。外国からの技術導入の実施料データではありますが、このような貴重なデータを収録した書籍はきわめて少ないので、例えばロイヤルティ免除法などで知的財産権の価値評価をする際には、非常に役に立つ資料と言えましょう。

「実施料率 [第5版] 技術契約のためのデータブック」
発明協会研究センター編、社団法人発明協会発行（2003）