コラム COLUMN

知財価値評価と聖地巡礼

更新日 : 2017.02.27

日本公認会計士協会東京会・同神奈川県会・日本弁理士会関東支部主催「知的財産関連業務に関する合同研修会」に参加しました。弁理士と公認会計士併せて約200人強の参加者でした。

「知財の様々な利活用場面の紹介」では、弁理士、公認会計士、及びその双方の資格を有する専門家達5名が、各々の分野での特許戦略提案の事例や、知財評価におけるクライアントのニーズ例などを紹介しました。また中国の弁護士・弁理士が、中国における知財実務の現状を含む実務例を紹介しました。

「聖地巡礼と知的財産の利活用」では、公認会計士の先生が、映画やアニメの舞台となった場所をめぐる聖地巡礼について話してくださいました。単に作品(コンテンツ)を観るだけでなく、その作品から体感・共感を得るために実際に現地へ赴くという行動につながる事例が多々あります。コンテンツ関連産業やイベントによる付加価値、そのような付加価値のあるコンテンツをどのように守っていくか、どのように町おこし、地域活性化につなげていくかについて話をされました。らき☆すたやガールズ&パンツァーの聖地巡礼も有名で紹介されていました。

そういえば四谷にある須賀神社の石段も「君の名は。」のラストシーンで有名な聖地になっています。イラスト入りのたくさんの絵馬が本殿の脇に奉納されているので、知らずに訪れてもすぐそれとわかります。

コンテンツ事業の価値評価には「聖地巡礼」(官公庁的にはコンテンツツーリズムの一種になります)による付加価値が実質的な経済効果を生むかどうかも考慮する必要があります。