コラム COLUMN

イベント 『知財アナリスト大集合2018夏!』に参加しました

更新日 : 2018.07.02

きのうの日曜日は、毎年恒例となりました知的財産教育協会(AIPE)知的財産アナリスト運営事務局運営のイベント 「知的財産アナリスト大集合2018夏!」に参加しました。

知的財産アナリストとは、一般財団法人知的財産研究教育財団(FIP)に設置された「知的財産教育協会」(AIPE)が認定する資格の一つで、特許とコンテンツの二つの分野に分かれています。両分野を含め、現時点で700~800名ほどが知的財産アナリストの認定を受けており、知財の業界で活躍しています。

そして、毎年この季節になると、過去に知的財産アナリスト養成/認定講座(特許/コンテンツ)を受講したメンバーがこの「大集合201x夏!」のイベントに集まるのです。

今年は梅雨明け直後の真夏の日曜の午後にもかかわらず、93名のアナリストたちがお茶の水のデジタルハリウッド大学院の会場に集合しました。そして午後いっぱい、基調講演と有志の者たちによるプレゼンテーションが行われました。

昨年夏の日経新聞での報道もあってか、今年は「IPランドスケープ」と「知財経営」のキーワードが多く見受けられました。また、今年はコンテンツ系の出席者やプレゼンターも多かったようです。「IPランドスケープ」、「知財経営」にせよ、「コンテンツ」にせよ、最近登場した言葉ですので、もやもやっとした概念と思われがちですが、プレゼンターが各自きちんと定義をしていたため、すっきりとした印象を受けました。

最初のAIPEの事業部長によれば、IPランドスケープとは「経営者が企業戦略の策定や意思決定の質を高めるため知財情報を活用すること」と定義しており、これに対して知的財産アナリストがどのように向き合うべきかという課題に対し、「企業戦略の意思決定に役立つ情報を提供し、経営課題の解決への提案」を行い、「ビジネスインテリジェンスを行う企業風土を醸成する」ことであるとしています。

演台に立つ皆さん、さすが知財アナリストだけあって、3Cや5Force、PPMなどのフレームワークをさらりと使いこなしていました。有志の方々も知財部員,経営企画部員、調査会社員、営業部員等々、それぞれの置かれている立場や取扱い業務は違えども、知的財産アナリストとして培った能力・才能を活かした取り組みやノウハウを惜しげもなく披露してくださり、大変有意義なイベントでした。

アナリストの普段からの地道な活動の成果もあって、知的財産アナリストや知的財産アナリスト検定の知名度・認知度も上がってきています。実は先月弊所を訪問してくださった台湾の代理人(弁理士)の方もAIPEの知的財産アナリストの存在を知っていたのには驚きました。

このあと出席者らによる懇親会が行われました。