コラム COLUMN

「攻めの知財」のためのIPランドスケープ

更新日 : 2019.05.14

 昨日の日経新聞(2019年5月13日 )に、企業の経営陣が「攻めの知財」を睨んで「IPランドスケープ」に基づく企業戦略を重視していることが掲載されていました。ブリヂストン、旭化成、貝印の知財部長様の言葉が引用されています。

「技術者や知財部門しか分からない用語や複雑な図ではなく、業界や他社の動きを盛り込む。(経営陣に関心をもたせる)見せ方が肝心」<ブリヂストン知的財産本部長 荒木充氏>

「IPランドスケープを定着させるには経営陣や各事業部からの信頼を得る必要がある」<旭化成知的財産部長 中村栄氏>

「開発陣の若手が自信をつけ、目の色を変えて特許やアイデアを考えるようになった」<貝印知的財産部長 地曳慶一氏>

IPランドスケープは知財の専門家であるとはかぎらない経営陣や開発陣営に知的財産に基づいた経営戦略の重要性をいかにして理解させるかが重要となりますので、いずれの言葉も的を得たものです。IPランドスケープは見せ方が大切なのです。記事には未熟な例と洗練された例が載っており、なるほどと思いました。